ルーム

ふとした時に喉から出る変な音

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

雨粒が僕らを祝福するかのように 意志を持って落ちてくる 透明な傘じゃどんなに広げたって 防ぎきれやしないから すれ違う人の声がサイレンのように響く 足を止めても足元はどうにも心許なくて 横浜から乗る各駅停車には渋谷でお別れ 少し大きめの歩幅でゆっ…

無題

鏡の中の自分は既に成功を手にしていた 数多の大勢 サムネイルは凍ったファスナーの大食い動画 ワクワクは包み込むことによって生まれる イルミネーションの醍醐味は沢山の黒 放課後の教室の隅の3ヶ月前の学級新聞

6番線の

北風にさらされて小刻みに踊る葉に感化されて足元をおぼつかせる夜 流される人たちは斜め下の自分とのにらめっこに忙しそう 窓の外では新しい終わりが始まったというのに 世界が無数にある今じゃ一つ消えたところで 昔は星空がふたつあったらしい それを良し…

無(理難)題

転がるように明日に赴くことはそんなに悪いことじゃない 理不尽が服着て歩くこの世界返品交換したいさせたい ミルクティー味の空気を作りながら○ボタンは押せないでしょ 今日は晴れのちことばの銃弾の雨でしょう。心の準備をお忘れなく。 好きな服を買っても…

光の粒たち

この時期の朝焼けはどうも寝坊助でそれを横目に走る影たち 冷めた手すりに眠気を託し我先にと駆け出すマスク ここぞとばかりに光の粒が2人の逸る気持ちを白く濁らす 黎明のビル、ビル、ビルに今日が点った所でおやすみ 人との別れが近づくと同時に自分自身と…