北風にさらされて小刻みに踊る葉に感化されて足元をおぼつかせる夜
流される人たちは斜め下の自分とのにらめっこに忙しそう
窓の外では新しい終わりが始まったというのに
世界が無数にある今じゃ一つ消えたところで
昔は星空がふたつあったらしい
それを良しとしないので今は口元から火がきえた
色んなものに折り合いをつけてできたシワはどんなアイロンでものばせない
「誰でもない自分が凄いことを認めた上で話を進めてください
いちばんに心から褒めてくれるのは自分だから」
朝の大渦に飛び込んでいったあいつはもう戻ってこなかった
温かいコーヒー/小銭入れ