ルーム

ふとした時に喉から出る変な音

2019-01-01から1年間の記事一覧

雨粒が僕らを祝福するかのように 意志を持って落ちてくる 透明な傘じゃどんなに広げたって 防ぎきれやしないから すれ違う人の声がサイレンのように響く 足を止めても足元はどうにも心許なくて 横浜から乗る各駅停車には渋谷でお別れ 少し大きめの歩幅でゆっ…

無題

鏡の中の自分は既に成功を手にしていた 数多の大勢 サムネイルは凍ったファスナーの大食い動画 ワクワクは包み込むことによって生まれる イルミネーションの醍醐味は沢山の黒 放課後の教室の隅の3ヶ月前の学級新聞

6番線の

北風にさらされて小刻みに踊る葉に感化されて足元をおぼつかせる夜 流される人たちは斜め下の自分とのにらめっこに忙しそう 窓の外では新しい終わりが始まったというのに 世界が無数にある今じゃ一つ消えたところで 昔は星空がふたつあったらしい それを良し…

無(理難)題

転がるように明日に赴くことはそんなに悪いことじゃない 理不尽が服着て歩くこの世界返品交換したいさせたい ミルクティー味の空気を作りながら○ボタンは押せないでしょ 今日は晴れのちことばの銃弾の雨でしょう。心の準備をお忘れなく。 好きな服を買っても…

光の粒たち

この時期の朝焼けはどうも寝坊助でそれを横目に走る影たち 冷めた手すりに眠気を託し我先にと駆け出すマスク ここぞとばかりに光の粒が2人の逸る気持ちを白く濁らす 黎明のビル、ビル、ビルに今日が点った所でおやすみ 人との別れが近づくと同時に自分自身と…

つゆだく

7月の雨はどうして意地が悪い おかげで目の前のタイルが平等に濡れている でも 雨は嫌いじゃない 心をぼかしてくれるから 不揃いな傘の羅列が今死んだ

すました顔のあの子がみる夢 いつも笑ってるあいつがみるゆめ 物思いに耽ってるあの人がみるユメ あちらこちらから聞こえてくる 世界の中心はいつも、自分 ゆっくり魚になった気分で山を登る 天才プログラマーになった気分で大冒険をする 太陽は今日を照らし…

AM.4:42

いま世界が回ってるのかはたまた回してるのか 地に足つけて欲と概念に踊らされてる明け方のダンサー達 全てを知った時からかけさせられてる色眼鏡が外れるのはきっと来世 生かされている 急かされてる それに気付けずに考えずにいる 既にそれは虜です。

深夜特急

煙草の火と同じ色の夕焼け 回る乾燥機に全ての想いを投げ込む 死なないように死ね 下手な見栄をはるのは今すぐやめよう 一生寝てたい? ほどほどがいいよ あ、ホームに夜が来た 明日行き深夜特急 次の駅で会いましょう