ルーム

ふとした時に喉から出る変な音

交差点にて

 

ぼくらの知っている昔には色が無いけどきっと今より発色のいい世の中だったのだろうなきっと

 

 

 

コンクリート車もカラフルにしなきゃやってらんないよね

 

 

 

ただ待ってるのも暇だからただ空のチカチカを追いかけて待ってる

 

 

突如として現れる胸の高鳴り

久しぶりすぎてこのドキドキにドキドキするよ

あとどれ位このドキドキに出会えるんでしょうか

 

 

 

寒さに姿勢を正されて目の前を通る人はマネキンと間違えろ

 

バイブレーションに捧げる

 

 

自覚とは。

 

俯いてさ  今にも床につきそうな長い髪の毛なんてさ  そこに置いていけよ。

 

 

窓越しに見えた猫に中指なんか立ててないでさ

 

 

いくつもの光が集まった時刻を見上げてから腕時計なんか見ないでさ

 

 

 

濃いめのスープが映す天井もあっという間に白くしてやる

 

 

暗い夜道は歩いても走ってもこわいのサ

 

 

裏起毛の表のポケットに財布入ってるから取ってよ。

 

 

 

通知に一喜一憂する午後19時26分

換気扇

 

 

目を閉じた時に現れる絡まった自我

 

 

いつも空の水色に助けられてばかり

 

 

 

色とりどりの自分を着て口から煙を吐いて

 

 

臆することなく道を歩いて

 

 

立ち止まったら内側を覗いて

 

 

 

噛んで柔らかくした心に花添えて

 

 

何かじゃなく自分に目を向けて

 

 

 

 

たまった灰は落として

 

 

 

黒ずんだ吸い殻は昨日捨てた

11時45分

 

解放感と寂しさと疲労と少しの緊張と暖められた外気が混ざりあって循環する車内

 

 

今までの日常が非日常になって数年経って

 

 

たまに帰るから家族との別れが刻々と迫っていることも実感して心臓がキュッと萎んで

 

 

 

 

ただ、明日からの自分にも友達はいたりするので。

 

 

 

自分自身が輝くために人々の荒波の中に飛び込んでいくのです。

 

 

 

雨粒が僕らを祝福するかのように

意志を持って落ちてくる

 

透明な傘じゃどんなに広げたって

防ぎきれやしないから

 

 

すれ違う人の声がサイレンのように響く

足を止めても足元はどうにも心許なくて

 

横浜から乗る各駅停車には渋谷でお別れ

少し大きめの歩幅でゆっくり帰ろう

 

 

光はいつも眩しいし温かいけど

たまに鋭く身体に突き刺さってくる

 

心の闇を守るために光ってなきゃ駄目なんだ

雑踏に身を隠すようにね

 

 

明日は靄だけど今日も無事に視界を手にしたのなら

 

 

 

 

たまには鳥肌がたつくらい自分に期待したい

 

無題

 

鏡の中の自分は既に成功を手にしていた

 

 

数多の大勢

 

サムネイルは凍ったファスナーの大食い動画

 

 

 

ワクワクは包み込むことによって生まれる

 

 

イルミネーションの醍醐味は沢山の黒

 

 

 

放課後の教室の隅の3ヶ月前の学級新聞

 

 

 

6番線の

 

 

北風にさらされて小刻みに踊る葉に感化されて足元をおぼつかせる夜

 

流される人たちは斜め下の自分とのにらめっこに忙しそう

 

窓の外では新しい終わりが始まったというのに

 

世界が無数にある今じゃ一つ消えたところで

 

 

 

 

昔は星空がふたつあったらしい

 

それを良しとしないので今は口元から火がきえた

 

 

 

色んなものに折り合いをつけてできたシワはどんなアイロンでものばせない

 

 

「誰でもない自分が凄いことを認めた上で話を進めてください

   いちばんに心から褒めてくれるのは自分だから」

 

 

 

朝の大渦に飛び込んでいったあいつはもう戻ってこなかった

 

温かいコーヒー/小銭入れ